始める前に知っておきたいこと

制度も緩和し、ますます広がりをみせるオンライン診療。導入にあたりどのようなメリット、デメリットがあるのだろうか。車椅子の患者や、歩くのがやっと、という患者の場合、患者も患者の家族も病院に来るだけで大変な労力を使ってしまう。また僻地に住んでる人で病院まで何時間もかけて来ている人もいる。そのような人たちに医療を提供できることはとても大きなメリットといえるだろう。

オンライン診療では患者は部屋の中からアクセスしてくることが多いので、患者がどのような環境で生活してるのかがよくわかる。時間毎に診療時間が設定されてるので急いで診察したり、時間をオーバーしてしまうことも少なく、医師も患者も落ちついて対応できるのもメリットだ。対面では話せないようなことも周りに人がいないオンラインでは話せる場合も多くより深い関わりを持つこともできるだろう。

医師と患者はもちろん、その他の病院で働くスタッフを感染症から守ることができるのも大きなメリットといえる。しかし、触診ができなかったり、皮膚の状態や顔色など細かい部分はまだまだ分かりづらいのと、通信状態によっては画像が粗くなったり、音声も途切れがちになってしまうことがある。デバイスの扱いに不慣れな人も多いのでトラブルに対応出来ない場合も多い。オンライン診療の制度も改善しており、対象となる患者や疾患も大幅に増えているが、初診のオンライン診療がかかりつけ医限定なのと、まだオンラインに対応している病院も多くはないので、まだ少し制限があるのが現状だ。